こんにちは小原です。
本日は、第11回 12回 栃木・蔵の街かど映画祭 で訪れた栃木駅周辺をご紹介しようと思います。
まず、この映画祭は「蔵の街」という街の中にいくつも残る蔵造りの歴史物建造物をミニシアター化させてしまい、いろんな所で沢山の作品が見られるという地域回遊型の映画祭です。東京から日帰りで遊びに行ける距離でもあり、気楽に観光がてら地方の映画祭を見に行けるというのもポイントです。
アワード会場は栃木県立栃木高等学校。明治29年からの設立、明治43年に落成したレトロな洋館、平成10年に文化財として登録された学校の講堂で行われます。
さてそんな栃木駅ですが、歴史的な蔵やレトロ洋館ばっかりの町並みを想像してるとちょっと違います。栃木駅周辺には、ポケモンボールオブジェと魚民以外、正直何もないのです!
地元の人が「何もない」と言うのはわりと謙遜が入っていたりするのですが。見事に何もないです。なぜせっかくの蔵の街の玄関をこんなにも無機質で現代的にしてしまったのでしょう。
駅からのメインストリートも広く綺麗で無個性・無機質な一本道が続きます。この何の主張もない道路を我慢してしばらく歩き、スタバを越えると、やっと期待しているような江戸時代から残る歴史的な建造物や古い商店がちらほら現れ始めるといった感じなので、最初はメインストリートを歩くより一本中の道を入ったり、巴波川沿いを歩くのがおススメルートになります。
栃木の夜をキラキラと輝かせていたであろうミツワ通り共栄会の昭和時代を想像しながら歩くのもノスタ感満載です。もしメイン通りをスタバまで我慢して歩いてみたとしたら、もうちょっと真っ直ぐ行くと、栃木市観光協会 観光総合案内所があるのでそこで300円でレンタサイクルすることもできます。
今回、チャリンコはいいや、という事でしたらスタバで左折すると昭和感とも異国感とも取れる不思議あふれる通りが現れます。ここは当時、この町でもかなりオシャレでハイソな通りだったのではないでしょうか。
気になるお店は写真右の「銀座レストラン&バー」ネパールのシェフがカレーやナン、さらには日本の居酒屋メニューもこなしちゃうという笑あり、カラオケもありの素敵空間なようです。それを越えると幸来橋という橋が見えてきます。そこに塚田歴史伝説館があるのですが、
なんと、ここにはからくりアンドロイドのおばあちゃんがいるようです。なんだか「がんばれゴエモン」の世界観に近づいてきました。
その横には船乗り場があり、船頭さんが20分かけて解説付きで、舟旅につれていってくれるそうです。この日は5/12 春だったのでは鯉のぼりで川が埋め尽くされます。
夏・秋・冬も季節の行事があるそうですよ。
さて川沿いに北にいくと長栄軒という地元の人に愛されているお店があります。
巴波川沿いにあるお店なので、窓側の席は川を眺めながらのお食事ができます。
ラーメンチャーハンセット930円
これは栃木のご当地グルメ「夕顔ラーメン」
干瓢の原料である夕顔の実の粉を麺に練り込んだ「夕顔麺」を使ったラーメンのことで、麺に夕顔の実の粉を練りこむことで、柔らかな食感のつるりとしたのど越しになる。という事だそうです。昭和レトロなノスタルジック鶏ガラベースのスープに、薄い平打ち夕顔麺はプルッとした食感で、長谷プロデューサー志望はこのタイプの麺が大好きだとおっしゃって、喜んでおりました。
トッピングはナルト、チャーシュー、メンマ、海苔、ネギ、ほうれん草。こちらも安定の昭和ノスタ系です。チャーハンは少し甘めのしっとり系。紅しょうがのせいかどこか牛丼めいた味がする気がします。
実はここ、地元の人に坦々麺が旨いと絶賛されているという噂のお店だった。という事を後で知りました。
長栄軒
所在地:栃木県栃木市湊町13-16
TEL:0282-22-1114
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日
専用駐車場:2台 店舗より南に10m
アクセス方法:JR・東武 栃木駅から徒歩約15分
さてこのまま北上すると横山郷土館があります。
横山郷土館の川を挟んだ向かいに茶房蔵という喫茶店があり、横山郷土館を眺めながらクリームソーダを飲んで休憩することができます。
さらに北上して左折すると栃木市役所別館がありますが、令和3年(2021)1月29日まで改修工事が行われているようです。
パステル感たっぷりの可愛い建物です。
先ほどの横山郷土館の川を挟んだ向かいにある茶房蔵から、そのまま大通りの方に突き抜けると蚤の市通りというちいさな道にでます。ここには、とちぎ蔵の街美術館 とちぎ山車会館
などがあるのですが、注目すべきは、この小さな通りにレトロでかわいいカフェ
Cafe15 (カフェフィフティーン)があったり、
ちょっと素敵な蔵の家具屋さん手作り丸三があったりします。
また一番気になったのはここ
「燈籠」
残念ながらやってるのかやってないのかなんの店なのか一切不明でした。
だれか解き明かしてください。
そのまま大通りにでると、なんとも味のある床屋「銀巴里」が出現します。
ふと思ったのですが、この近辺床屋がすごく多いのですよね。
銀巴里からさらに奥に入ると近龍寺
今にも倒れそうな松が印象的です。近龍寺を入って右に出ると
大正12年創業の老舗洋食店「赤城亭」
創業当時から変わらぬ秘伝のたれで文明開化の味あわす「牛鍋」が逸品。だそうです。ちょっと高級感ありますが、実は意外とリーズナブルなようで、お得なランチや曜日限定メニューもあるそうです。
ここは非常に気になるお店だったのですが長栄軒で満腹だった為、今回は残念ながらスルーせざるをえませんでした。ここを越えて左に入ると神明宮がドンとかまえております。
といった所で映画祭に戻らなければいけなかったのですが、
栃木駅周辺にはハッキリ言ってなにもありません。が、蔵の街周辺にはまだまだ面白スポットや歴史的建造物が沢山あります。
ぜひもっと深く探検してみてはどうでしょうか。最後に、ラーメンとおしるこが共存する店
文:小原正至
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