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日本の脂信仰の謎!寿司のシャリを残すならネタを残すべし!?

トロ表紙

「開国してくださいよォ~」の幕末から本格的に日本に入ってきた海外文化の数々。それは食文化も例外ではなく、日本料理よりも油脂を多く使用している西洋料理が入って来たことで、

「脂がいっぱいの食べ物ほうが西洋っぽくてカッコイイだべよ!」

と、思い始めたミーハー民族日本人が、脂がのった食べ物の方がアメリカンでナウい!と好むようになってきた事によって生まれたのが、今で言う脂信仰ではないかと考えられています。

しかし、当の真似された西洋人からしてみたら、日本人の脂信仰は極めて異質であるようで
「え?バカなの?」と、一種のカルチャーショックを受けるそうです。向こうは脂多めのトロなんかは寿司ネタとしても廃棄or無料で配られているそうですよ。ミーハーの皆さん!全然ナウくもアメリカンでもなかったです!どうしましょうか?

そもそも本来の日本人も、トロは脂分が多いからヅケにも出来なくて、捨てるか畑のコヤシにするという扱いだったそうです。そりゃ栄養価がほとんど脂肪分のトロより、低脂質・低カロリー・良タンパクの赤身の方が、摂取する側としてはいいだろうし価値が高いのは当然だと思いますが、そこがミーハー民族日本人。本当の味より、肩書きや評判が味の良し悪しに繋がる国民ということです。

ちなみに砂糖にも似たような事があったときいています。
太平洋戦争によって粗糖を国内へ輸送するのが困難になり、終戦後には国内の砂糖不足という事が起こりました。その時の事を引っ張ってだそうですが、当時、和食に砂糖をガンガン入れるのは贅沢の証で、お客さんが来た時に、砂糖が沢山入った物を入れることで

「うちは貴重な砂糖を普段からこんなに大量消費してるんですよー、これがウチのデフォルトですけど?」

と、ママ達同士の見栄に張り合いや、マウントの取り合いに使われたり、「あなたは特別なお客さんですよ」というアピールに使われたようです。甘い=美味しいという謎感覚を主張する事を不思議に思っていましたが、こういった経緯があったからミーハー民族日本人はみんな、甘いものを美味しいって言わねばいけない、と刷り込まれていたのか。と少し納得してしまいました。

話はそれましたが、とはいえ、トロにも飽和脂肪酸であるDHAやEPAが赤身よりも多く含まれている。というのはあるそうなので、捨てるより、美味しく食べれたらそれはそれでいいと思います。
なので試してみます。

トロ1

これを適度に切ってみようと思いますが

トロ2

包丁に脂がべっとりです。これだけの脂分を体内に摂取するとなると、なかなかおそろしいものです。

トロ3

わりと綺麗に並べてみましたが…白い。ただの脂片なのでもっと白いツマを置いて誤魔化してみます。

トロ4

ツマの白さでピンク感はでましたけど、やはり白いですね。
リアルに一切れ食べただけで十分な脂分を摂取した気がします。
なので、焼きます。
トロ5
ちょっと焼いただけで恐ろしい量の脂が出てきます。

トロ6

もうセルフアヒージョ状態です。

トロ7

とりあえず完成です。

トロ8

脂分が少し抜けたといえ、まだまだ脂感はすごいですね。そして少し脂が抜けた分パサパサになった気がします。

江戸時代まではトロは「猫またぎ」と呼ばれ、猫ですらまたいで通り過ぎると言われるくらい、価値の低い食材とされていたのが、なんとなくわかる気がします。しかしながら現在では、マグロの完全養殖により、全身トロというマグロを生み出せるようになったらしいです。

人間が脂ギトギトのデブマグロを生み出して、それに脂好きの人間が高いお金を払ってありがたがる。といった江戸時代からしたら狂気の時代が今、現実となってるわけです。

そして、トロの問題は味だけではなく摂取過多により、循環器系と胃腸系に負担がかかりダメージが来ることです。一切れで「もういい」ってなるのは体が拒否反応を示しているのかもしれません。濾過機関として必要な腎臓系にも負担がかかり摂りすぎは不健康になります。

人工的に生み出されたデブ魚が、今度は不健康な人間のデブを生み出す事になるとは、まさに因果応報ではないでしょうか。しかしながら、この脂信仰はミーハー民族である日本人にとってまだまだ続いていく事と思います。

だがそれでいい!
なぜなら、美味しくて栄養バランス的にも上である赤身に人気が出てきてしまって、脂ギトギトのトロの人気が無くなってしまったら、赤身とトロの値段が逆になってしまうかもしれないからです。それは困ります!なので日本人よ!これからも引き続きトロを敬え!トロを崇めよ!!トロを賛美せよ!!!

ちなみに大トロのカロリーってどのくらいなんでしょう?過去に話題になりましたが、最近になってもまだお寿司を食べる時、「太るからシャリは残す」という方がいるようなので、お寿司にした1貫あたりのカロリーをザックリ調べてみました。

大トロ…………84~90kcal
しめさば………83kcal
サーモン………82kcal
さんま…………79kcal
エンガワ………77kcal
いくら…………73kcal
ぶり(成魚)…71kcal
あなご…………70kcal
ねぎとろ………63kcal
いわし…………55kcal
ひらめ…………50kcal
あじ……………50kcal
赤身……………46~51kcal
いか……………45kcal
だこ……………40kca
ほや……………37kcal

やはり大トロはカロリー高めですね。そして光り物・青魚系ってヘルシーなイメージがありましたが、結構高カロリーだったんですね。そしてシャリは…

だいたい20gで33kcal

上の1貫あたりの数字がシャリ込みの数字なのかわかんないですが、おそらく込みですよね?
なので33kcal引いてみますが、アジよりも上に書かれたネタは、シャリよりネタのほうがカロリーが高くなってくるのでダイエットを気にするなら、それらを食べるならネタを残して、シャリを食べたほうがいいかもしれません。

シャリ残す側は「ほんのりわさび、ほんのり酢の残り香、その双方が醸しだしたネタが好きだ」という謎主張がありますが、ほんのりわさび、ほんのり酢の残り香、その双方が醸しだしたネタがついたシャリを食べた方が、しっかりわさび、しっかり酢のシャリを食べれて、カロリー的には下げれてお得だと思います。
まあこの辺は、「値段は一緒でシャリに触れた刺身のみを頼めばいい」「ほんのりワサビの入った酢を刺身にスプレーすればいい」等、沢山の代案が出てると思いますが、純粋にシャリを残す側の人にも、シャリつきの美味しいお寿司を食べてほしいと考えてみました。

調べた感じだとホヤはお寿司の中ではかなりカロリーが低く、しかも、リン・鉄・亜鉛といったミネラルが豊富に含まれていて、さらに疲労回復・集中力アップの効果があるといわれるグリコーゲンがなんと牡蠣の約2倍あるそうです。そしてタウリン・鉄分、・ビタミンB12といった栄養素も豊富に含まれているので美容や健康にもよい食べ物です。
なのでダイエットを気にするならホヤのお寿司を食べれば、シャリを残して物議を醸しだすより、シャリもセットでだべても気にならないカロリー&栄養価だと思うのでオススメなのではないでしょうか。

まあ、「食ばっかり気にしても、運動しないとやせるわけねー」と、色んなスポーツの先生方がいってるので、寿司くらいちゃんと食べても体型維持できるよう、適度な運動してる人のほうが、表面上意識高い演出して得意になって、結果人に不愉快な思いをさせるより、よっぽど意識が高くて自然で美しいと思います。

おしまい

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ベルジネ

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