島本須美さんが声で参加してくれた、宇宙が舞台の「AYESHA」というアニメ作品で2018年、第4回の時に初めて参加しましたこの映画祭に、「アイアンプレッジ」今回は森山周一郎さんの語り、そして袴田くるみ監督でお贈りする、19世紀のヨーロッパのどこかの製鉄業を営む町が舞台のアニメーション作品で参加する事になりました。
こんな素敵な作品を引っさげ、映画祭に向かう今回のメンバーは、俳優の金子貴伸、脚本家の稜一郎、「もんちゃん」の監督の金晋弘 という、「アイアンプレッジ」とはなんも関係ない、むしろ監督とも一度も会った事もないどころか見た事もないアーティストの面々で突撃したいと思います!何故こんな事が起こったかというと、ノリです。
今回は旅費を浮かすために車で行こうという事になりましたが、全員予備知識ゼロ。
名誉のために誰とは言いませんが、福井の場所をこのように書いた男がいる中、ナビという現代文明だけを頼りにスタートです。
そんな四十代の男4人を乗せた車が東名を行く中、前方に富士山が綺麗に見えると車内は大いに盛り上がっておりますが、ご覧ください。
この位置だと前のもじゃもじゃのせいで視界が悪くてしょうがありません。
渋滞にはまった事もあり、東京から福井まで実に8時間、約500キロの道のりをなんとか乗り越え福井駅前を歩く40代の男達。
こちらが映画祭の行われているテアトルサンクです。
アワードでは各作品ごとに手紙を書いてきたという津田寛治審査委員長/実行委員長。
こんな暖かい映画祭審査員がいるでしょうか。劇場にいる誰しもが胸を熱くしてる最中、手紙をなくした!とパニクっている実行委員長です。
このあと手紙は見つかって、我々アイアンプレッジもお手紙をいただきました。ガッツリ封がしてあるので、このまま監督に送って、あとで内容を教えてもらいたいと思います。
津田さんと私はおおぶの映画祭以来でしたので、わりと久しぶりです。金子貴伸もシーンは違えど同じ作品に参加していたり、金さんも昔、助監で入った「ババアゾーン」などで会っていたり津田さんとはみんなけっこう絡みがあるようです。
さて、映画祭も終わり、福井の町を観光し、福井の味を楽しみたいと思います。
まずは福井駅前にある、五目亭駅前店
五目亭というからには五目麺がメインかと思いきや、福井の食材をふんだんに使った透明感溢れるラーメンが推しメンなようです。
福井らーめん かたいけの
「かたいけの」とはどうゆう意味なのかと調べると、「かたい」というのは福井では健康であるさまを表すようで、「かたいけの」とは「元気でいるか?」といった言葉なようです。つまり、アントニオ猪木さんの福井版ラーメンという事です。
このピンクペッパーというのはいいですね。
普通のコショウだと一度かけると、最後までコショウ味になるのですが、これだとその時だけコショウ味にしてデフォルトに戻ってこれるというメリットがあります。
そしてこの麺ですが、写真ではわかりませんが、なんかツブツブと茶色い物が練りこんであります。脚本家の稜一郎先生が即座に分析・判断した所によると、「これは鰹節が練りこんであって健康にいい!」との事です。
後に調べたところ、「ふすま」という小麦の表皮部分をブレンドした麺で、カロリーが従来の麺の半分、ビタミン2.5倍、ミネラル4.7倍、1日に必要な食物繊維の半分が含まれている、ミラクル麺でした。しかし鰹節は入っていませんでした。もう一度言います。
鰹節は入っていませんでした。
夜の福井駅前を40代男達が行く。
一行は、北陸地方の代表的な歓楽街「片町」へロケハンに向かうのでした。ちなみに福井には片町という住所がありません。明確な定義もないようです。昔、福井城の西側だけが栄えて東は堀だった事で、片側だけ栄えた片原町から始まり、色々あって名前はなくなったけど、略称だけ残ってる。という事なようです。そこのシンボルのようにそそり立つのが
秋吉。言わずと知れた焼き鳥の名門で、全国に沢山のファンを持つ人気店です。無論私も大好きです。そしてここ、福井県が秋吉の発祥の地なので、これは是非本店に行きたいと思い、店員さんに「ここが本店ですか?」と聞いたら、本店は別にあって、本店を中心に4店舗あってここはその一つだと言われました。
なるほど、ここは秋吉四天王の一つで、大ボスの秋吉が控えてるというわけです。せっかく来たなら大ボスに行きたいなあ。と思いましたが、大ボスはここからは少し離れているようですし、ここも混んでいるので、秋吉は諦めて他に地元的な店を探して行きたいと思います。
あとで調べたのですが、この辺の秋吉の店舗は、福井駅前店、New秋吉店、片町店、と、四店舗もないし、ネットではこの片町店が発祥の地、一号店、本店、などと呼ばれてました。
あの店員の説明は一体なんだったんだ!?フィクションにも程があるだろ!
まあ、そんな事はわすれて、近くで一杯やりましょう。
「おきな」地元に愛されてそうな佇まいのこのお店は一階はカウンター席。二階はお座敷でゆったり。こうゆう感じの所でゆっくり飲むのがいいですね。
ピンピン焼きというメニューがあったので試してみることにしました。
長芋をすり下ろしてモンジャのように焼いた福井県発祥な料理なようです。たこ焼きのたこ無しをのばしたみたいな印象です。
福井といえば、そば。飲んだ締めは是非おそばを食べてくれ、と映画祭側に言われたので、行ってみる事にしました。
手軽そば 順化店
営業時間20時〜2時、3時という夜の街に特化した夜しか食べる事のできないおそば屋さんです。
飲んだあとのラーメンというのは魅力的なのですが、メタボリック的罪悪感がよぎります。そこへいくとおそばは罪の意識が一気に軽減します。そして胃に優しい。これからの高齢化社会に向けて、夜までやってるおそば屋さんの需要が増えるかもしれません。
福井県民、8番らーめん以外はあまりラーメンに興味がないのでは、と数年前から思ってましたが、ハイレベルな美味しいソバ文化があるからかもしれません。
さて、泊まる場所すら考えず福井にきたのですが、今回は何かのコンサートと重なり、福井駅周辺のホテルが全部満室。勢いとノリだけで来た四十代四人は路頭に迷い、結局、漫画喫茶に泊まる事になりましたが、「すごしやすかった!」「漫画いっぱい!」「楽しい!」「月イチで来たい!」とジジイ達、大はしゃぎです。
朝食はポテトとトーストが食べ放題という炭水化物祭り。野菜要素はケチャップのみ。そんなポテトに興奮し、トーストにソフトクリームをぬって喜ぶおじさん達でした。
朝の福井駅です。ワクワクする恐竜推しです。
フクイティタン 直訳すると福井巨人
体長:10m (推定)
竜脚形亜目、昔は「雷竜」と呼ばれた大型草食恐竜の中では小さい部類だと思うので、巨人というのはいささか誇張があると思われますが、大は小を兼ねるという事で納得しましょう。
右、フクイサウルス
全長:約4.7m-6m
白亜紀前期に生息していた、日本が世界に誇る恐竜のひとつ。
左、フクイラプトル
全長:約4.2m(もっと大きくなる可能性大)
このくらいの中途半端な大きさの肉食恐竜が一番たち悪くて恐そうです。
ティッチー(ベースはフクイティタン)
ジュラチック王国から来た設定。ちょっとのんびりや。とっても優しい。ここぞというとき頼りになる。ふくいPR戦隊「Juratic」副隊長。だそうです。
福井駅前で気になるお店、ミュージックショップ日比谷。ノスタルジックな音楽がかかっているレトロなカセット屋さんです。駅前の恐竜よりタイムスリップした雰囲気に浸れます。
今回は帰りの時間の事を考え、恐竜を後にし早々に出発します。
しかし、これだけだと寂しいので、道中通る魚市場に向かう事にしました。
福井・敦賀市、日本海さかな街。福井の海の幸が集う巨大市場とされています。
とにかく鯖寿司を至る所から勧めてきます。山ほど試食用に切ってますが大丈夫なんでしょうか。この市場一周まわるだけで、鯖寿司でお腹いっぱいになりそうです。
やたらとカニが多く、市場が赤一色です。これは今の時期だからでしょうか。普段は普通の魚とかもあるのでしょうか?干物が少しあるくらいでした。
とにかくカニと、仮面ライダーはストロンガー推しです。
脚本家の稜一郎氏はカニに惹かれています。
金さんはカニより、珍味的な物に興味があるようです。
金子貴伸はドライフルーツ。もはや福井も市場も関係ありません。
記念に海鮮丼を食べることにします。
向かいにあったお店に越前ガニが売られています。
この「極み」というものは一体どんな物なのか、この水槽の中にいるのかを店員さんに聞いたところ、今この水槽にはいなく、滅多に入る事はないような大物だという事です。
一匹20万円の「極み」になるとどのくらいの大きさになるのかの討論会が始まりました。
「この大きさで38000円という事は20万なら2-3mくらいにはなるんじゃないか」
「そんなデカいカニがいるか?」
「いやオレは水族館で見た事あるから、あながち間違ってはないと思う」
「オレもある、しかしそんなの買ったらどうやって持って帰るのか?」
「車の屋根に乗せて持って帰るんだ」
「なるほど!頭いいな!」
つまり彼らが言っている事を図にすると、こうゆう事です。
こんな事を真剣に話している40代がいるとは、正気の沙汰とは思えません。
気を取り直して、市場に出たらすぐ近くに海があるので、日本海を見るために向かいます。
気比松原(けひのまつばら)
「万葉集」や「日本書紀」にも登場するようで、聖武天皇の時代、外国から大船団が攻めてきた時、一夜にして松林が出現。そして氣比神宮の神の使いである白鷺が松の上に大量に現れ、それを見た敵は、大軍の旗と間違えびびって逃げていった。という圧倒的眉唾物な伝説が残されています。
飛鳥時代のファンタジー作品を真剣に読む金子貴伸。俳優というのは、いつ何時も吸収というのを体現しております。
こちらがビーチです。
夏は海水浴場として多くのの海水浴客で賑わい、また日本海一と自称する花火大会に伴い行われる灯籠流しの会場として賑わうそうです。今は釣りをしてる人たちが多くいました。
インスタ映えする写真を撮るために一生懸命な様子をご覧下さい。
後ろから見た図です。
撮る側というのは、良いものを撮るためにいつだってカッコなんか気にせず追求するものなのです。
せっかく来たので記念写真を撮ります。
売れないインディーズバンドのような構図が渋いので、それっぽくしてみます。
調子が出てきたので、今度は海をバックに撮ってみます。
全員なぜか目線を外すというお約束バージョンでいってみましょう。
こうして、「また映画で福井に来るぞ!」「戻ってくるからな!」と日本海に誓い、浜を後にしました。そして高速に乗る前にコンビニに寄った際、サイフがない事に気づき、急いで浜辺に戻ったので、「また戻ってくる」という日本海との約束は10分足らずで果たされたのでした。
おしまい。
※サイフは管理事務所に届けられてました。
落とした場所は金子さんのおしりを撮った所でした。
拾ってくれた方、本当にありがとうございます。
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