こんにちは小原です。
先日、突然に「地球の代表」と知り合いの方に会い、その地球の代表なる人物の話をされたので、そのエピソードを書こうと思います。
喫茶店での出来事です。
カウンターに座っていたのですが、隣の50才くらいの女性が不意に話しかけてきました。
「あなた、この方知ってますか?」
と、その女性は一枚の写真を見せてきましたが、僕には誰だかわからなかったので
「いえ、知りません。有名な方なんですか?」
と答えました。
「あなた、この方を知らないんですか!?」
「はい。知りません」
「とても有名な方ですよ」
「どんな方なのですか?」
「地球の代表です」
「…」
写真には普通のおじさんが居間かなにかにいて、回りにも似たようなおじさんおばさんがいるくらいで、言うなら小さな同窓会といった感じでした。
しかし僕は地球代表というその存在に妙に惹かれてしまいました。
「この人が地球代表なんですか!!」
「そうです。この地球を代表する方です」
「なんかすごい気がしてきました!」
「それはそれはすごいですよ、あなたも是非おぼえておいたほうがいいですよ」
「天皇陛下みたいな感じですか?」
「天皇陛下よりもっとすごいです、なにしろ地球の代表ですから」
「地球代表は国際的な何かがあって決められるのですか!?」
「…」
一瞬女性は黙りました。
「…国際的に何かあるわけではないですけど、この方が地球の代表なのです」
「地球の代表って、主に何をするんですか?」
「地球を代表するんです」
「宇宙人がやって来た時に話をしたり、宇宙戦争になりそうな危機を回避したりするわけですか?」
「…そうゆう事もあるかもしれません」
「宇宙人って何語ですか?」
「…」
「宇宙人をこの居間に呼んで和食を食べさせますか?」
「…」
「地球の代表って日本人なんですか?」
「…」
「あれ?ちょっとまって、地球の代表って人間でいいんですか?」
「…」
「もしかしたら昆虫かもしれませんよ!人間よりずっと前からいるわけだし、ゴキブリとかいっぱい…!」
「あなたは!大事な事をベラベラと大きな声で喋りすぎです!」
「え、すみません。興奮してしまいました」(おばさんこそ見ず知らずの僕に写真まで見せてきたのに…)
「誰がなんといってもこの方は地球の代表なんですからね!!」
「はい、わかりました」(べつにダメなんて一言も言ってないのに…)
そう言っておばさんはブリブリ席を立って、ブリブリ歩いていきました。
しかし地球の代表って一体なんなのでしょう。
水ですか?空気ですか?ゴキブリですか?サメですか?一体なんだと思いますか?
人間だとしたら誰だと思いますか?
僕が一番最初に頭に思い浮かんだのは、マイケル・ジャクソンでした。
でも、もし彼が地球代表になって、宇宙人図鑑に「地球人はみんなあのような動きをする」と書かれると、いざ宇宙人と会ったときプレッシャーですよね。
なので、その辺のオッサンを地球の代表にする。というのは、あながち間違いではないのかなと思いました。
おしまい
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