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母の料理が美味しくない

こんにちは小原です。

今日はうちの母の料理、私にとっていわゆる「おふくろの味」と呼ばれるものが美味しくない事について書きたいと思います。

うちの母の料理は不味く、ただ母に直接「美味しくない」と言うのはもってのほか、少しでも味に対して何かを意見を言うと怒り狂い、各方面にとばっちりを撒き散らすので、味の話題はどんなに不味くても「美味しい」以外は完全なるタブーであり、大変取り扱いが面倒くさい存在なのです。

★不味い料理の例★

①ポトフ
味のないベショベショかつボソボソの野菜料理。素材の味が完全に消滅しており、野菜を育んだ大地に極めて失礼。母というのは昔から人のやる気と、食材の味を消す技術だけは卓越している。

②パエリア
子供達のバーベキューの時に張り切って作った所、固体と液体の間ぐらいの不気味な黄色い物体が登場。大人になった今でも「パエリアだけは食べない!」と、トラウマを植えつけられたまま成長した子も多く、伝説の不味さとして、友人達の中で今なお語り継がれています。

③焼き魚
炭化すると栄養分が消失して、食物としての価値がなくなってしまう。そのため人間は焦げすぎた部分に苦味を感じて食さない。とあるように食べれない。

④おにぎり
どう不味く作るのか極めて困難なメニューであるが、母は強し。細かく刻んだ味付けも何もないネギを、ご飯と混ぜて握るだけの代物を作ってのけました。青臭いやら、辛いやら、当時小学校3年生の私は遠足で涙を流しました。
余談ですが、母の妹は、おにぎりにブロッコリー等を入れるらしく、酷いときはバラン(お寿司とかの食品に付属する緑色の葉っぱのプラスチック装飾品)が入っていたそうな。本人的には飾りのつもりだったらしいが…その他の奇抜かつ斬新なメニューの数々は、いとこのいっちゃんに「母の料理が不味い」と、ラジオで訴える暴挙に出させるだけの十分なパワーをもってます。

⑤カレー
カレーとラーメンを不味く作るのは難しいと言いますが軽々やってのけるのです。とにかく何でも入れる、問答無用。お互いの味を引き立てるという考えは一切なし。「食材の長所を消しあう」「全てがぶつかり合い」といった自身の協調性の無さが一皿のカレーに存分に表現されています。出来上がった物の中には何かわからない物も多数存在しており、不気味極まりない。

と、こんな母ですが、この母に唯一味に意見を言ったチャレンジャーがいます。

父です。

私が小学生の頃でしょうか。父は味噌汁について多少意見を言った所、

母は「もう二度と味噌汁は作らない!」と宣言。

それから食卓に味噌汁が出ることは無く、父が死んだ今でも味噌汁は作っていなく、現在も味噌汁を作らない記録更新中だそうです。

これだけの持続力、プライド、蛇のような執着心を是非、料理が上手くなる方向にぶつけてほしいものです。

おしまい

まずい


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ベルジネ

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