こんにちは小原です。
今日はミハエルの話を思い出したので書こうと思います。
以前、事務所にハエが入ってきたことがありました。
僕は虫取り網でそのハエを捕まえて、すぐに殺虫剤をかけてトイレに流そうと思いました。
しかし、網に入ったそのハエをよく見ると、胴が細長く、よく見る普通の丸っこいハエとは違いました。僕は、
「新種のハエだ!」
と思い、透明のプラスチックのケースを買ってきてハエを入れ、新種を調べてくれる所に電話しました。
すると「写真を撮って送ってください」と言われたので送りました。
そして「結果は少し時間がかかりますので待っていてください」と言われました。
それからハエとの生活が始まりました。
僕はこのハエに「ミハエル」という名前をつけました。
エサは何がいいのだろう?ウンコかな?
しかし、もし新種として発表される事になり取材が殺到した時、ミハエルの入っているプラスチックケースの中に自分のウンコも一緒にあるのもどうかと思い、新種らしく上品な生活をさせようと果物を買ってきてミハエルに与えました。
どうやらハエの成虫の多くはエネルギー源として花の蜜や果物を摂取するらしく、餌のチョイスは間違ってはいなかったようです。
こうして、しばらく一緒に生活していると、不思議とハエもかわいく見えてきました。
僕はミハエルに、楽しかった事、嫌な事、恋愛相談等、よく話したりして、まるで友達のようになっていました。
たまに職場の中を飛び回らせたりしました。
そうして一週間後、新種を調べてくれる所から電話がありました。
結果は
「ヤドリバエの一種と思いますがわかりません」
わからないそうです。それって新種じゃないの?
でも新種だろうが、そうでなかろうが、ミハエルは友達なので、そんな事はもうどうでもいいのです。
それから少しして、ミハエルは死にました。
ハエの寿命は約4週間らしいです。
1年くらい生きると思ってました。
僕はミハエルを街路樹の下に埋めました。
ミハエルとの思い出でした。
ちなみにハエの王と言われるベルゼブブ。有名なイラストは、羽が四枚だし、尻尾の先から針っぽいの出てるし、羽にドクロマークって毒っぽいしハチじゃないの?色つけたらめちゃハチなんだけど。
おしまい
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